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言葉にしなくても心が変わる?IEMTの可能性
IEMTとは、Integral Eye Movement Technique(インテグラル・アイ・ムーブメント・テクニック)の略で、眼球運動を用いて、記憶に結びついた感情や反応に働きかける手法です。
以前はIntegral Eye Movement Therapy(インテグラル・アイ・ムーブメント・セラピー)という名称でしたが、2026年より現在の名称に変更されました。
私がこれまで関わってきたクライアント様の中には、過去のトラウマや、繰り返す思考や感情によって、人生を前に進めることが難しくなっていた方がたくさんいらっしゃいました。
例えば、過去のトラウマからの恐怖心で恋愛関係や肉体関係を築けなかった方が新しいパートナーと出会い健全な関係を築けたり、注射恐怖があった方が、セッション後に怖がらず注射を受けられたり、学校でいじめを受けた方が、また学校に行けるようになったりもしています。
また、義理の父親への強い嫌悪感から実家へ帰れなかった方が、再び帰省できるようになったり、昔にあった出来事からの恨みの気持ちが続き、同じことを何度も考えて過ごしていた方、夜も眠れなかった方の思考が静かになったりするなどの変化も起こりました。
もちろん、これらは個人の体験であり、すべての方に同じ結果が起こるわけではありません。
IEMTの特徴の一つは、通常のカウンセリングセッションのように、つらい出来事の内容を詳しく話さなくても取り組めることです。
過去の記憶そのものを消すのではなく、その記憶を思い出した時に生じる恐怖、怒り、悲しみなどのネガティヴな反応が、以前より穏やかになることを目指します。
特定の記憶だけでなく、
「私はダメな人間だ」
「私は愛される資格がない」
「私は魅力がない」
「あの人、イラつく」
といった、長年抱えてきた自己イメージや、特定の人への強い感情に用いることもできます。
IEMTとEMDRは、どちらも眼球運動を用いりますが、異なる手法です。
現時点ではEMDRほど医学的研究が蓄積されているわけではありませんが、IEMTはEMDR よりも、比較的シンプルな手順でセッションに取り入れやすいと私は感じています。
私自身の人生も、IEMTによって大きく変わりました。
過去に起きた出来事を変えることはできません。しかし、その出来事に結びついた感情や、現在の人生への影響は変わる可能性があります。
忘れるのではなく、思い出しても以前ほど苦しくならない。
過去に人生の主導権を握らせない。
私にとってIEMTは、止まっていた人生を再び動かすための、可能性に満ちたセラピー手法です。
※記載している事例は個人を特定できない形に変更しています。効果には個人差があり、医療行為や診断に代わるものではありません。